よく坪当りいくらですか?と言う質問をいただきますが・・・とても困ります。
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最近の相談の中で、よく聞くのが「坪当り50万程で建てられると思っていたのに」確かにコロナ禍前なら可能でした、以前は、家は頭金をためてから・・・ こどもが手離れしてから・・・ 金利はまだまだ下がる などいろいろな話題に振り回され待っているうちに価格が高騰してしまいました、待つ理由は多々ありますが、過ぎてみれば貯蓄するより価格の上昇が早いということです。 又ここ1年の価格上昇は半端なく高騰しています。決して食品や生活必需品だけでなく木材から合板、住宅建材で多く使用されるプラスターボード、給湯器からキッチンにシャワートイレなどの設備品などすべてが高騰しました、理由は食料品やガソリンなどと同じです。まだ現在は高騰しているものの納期はかかりますが納品されます。少し前は半導体不足から納品未定の設備が多く給湯器が入らず風呂に入れないなんて事も普通にありました、しわ寄せで価格が変わらないのは職人の工賃くらいです
では本体価格とは何でしょう 簡単に言えば広い平坦な更地に家を建てた価格です。外部は基礎から瓦を葺いて、内部はクロス張り後扉も付いてユニットバスもキッチンもシャワートイレも付いた状態の家の価格です。一般にはこの価格を本体価格と言います。費用には構造材を搬入するための搬入費も外壁を張るための足場の費用も入っています。じゃー他に何がいるんだと思われるでしょうが、これでは住む、生活することができません生活に必要な工事がその他の工事費となります。
そもそも住宅に関して「坪単価いくらですか?」という質問をされますが答えは非常にあいまいです。平屋と2階建てでは全然違います。段差があったり、搬入路が狭かったり材料搬入方法、施工仕方により現場の状況によって大きく違ってきます。これを一括りに坪いくらと言われても・・・・そのためわかりやすいように一般に本体価格という表記を使っていますが しかし規格住宅であればこの表記も可能ですが自由設計は相変わらず坪○○円という具合になります。
住宅の建築場所は多種多様です。長くなるので簡単に言えばまず書類が必要です。どこでも家が建てられるわけでなく建てるための許可申請が必要です。一般に確認申請と一括りされますが確認申請にいくまでには都市計画の区分でも変わりますが建築許可とか排水許可など多くの申請書類が必要です。同時に保険とか耐震等級などの認定、構造計算が必要であったりします。申請が下りたら保険の裏付けのため地盤調査が必要です。地耐力が無ければ地盤改良が必要になります。上棟が終われば外部の給排水工事費が必要です。敷地が広ければ配管が長くなり、水道が引き込んでなければ道路からの引込工事費用が発生、排水は下水であれば道路から引込み最終桝を設置、浄化槽が必要な地域もあります。電気に電話インターネットの回線引込みも別途になります。資材の搬入費、職人の諸経費、現場の管理費等他にも多々ありますが主な項目を記載しました 但しこの費用は土地が用意できてから完成までの費用で、完成後の家具カーテンなど、エアコンなど家電、引っ越し費用、登記、税金等は別に用意が必要です。
という質問をされますが土地が決まってないとなかなか費用がわかりませんが大雑把に500万円くらいは必要でしょうと話します。これは家電税金等は別です。 家本体の費用の他に500万円は必要と思って計画した方が良いと思います。土地には消費税はかかりませんが、家に関わる費用には全て消費税がかかります。住宅費用もホームセンターでお買い物すると同じように10%です。例えば家本体価格2000万円、その他工事費500万円とすると2500万円に10%の消費税が250万円 お施主様は2750万円の費用を用意しなくてはなりません、わかっていても消費税は辛いものです。そのために2500万円の予算でしたら2272万円で計画することが必要です。
家を建てるためには家本体の他にかなりの費用が発生します。何が必要かは条件によりかなり違いがあります。詳細がわからなくてもこれだけの費用はおおよそかかると承知して計画を進める必要があります。単に安いと思ったら家本体のみの価格だったり、その他の工事費を必要以上に安く提示して契約後進めていたら別途工事度して、追加されたら予算が無くなり計画を変更しなくてはなりません、仮に計画変更で済めば問題ないが借り入れ費用が不足してしまい悩むことのないようにしたいですね、家づくりには何がかかるか知ることが重要になるかと思います。もう一つ消費税込みで考えることが必要です。何が必要か何をどうしたらわからない時はご相談にお越しください