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2019/12/06

モデルハウス見学時に集成材と無垢材の違いを知っていればもしかしたら建てる時に後悔が減る?


モデルハウス見学時に集成材と無垢材の違いを知っていればもしかしたら建てる時に後悔が減る?



 

「リラックスできそう」「なんかいいよね」来場された方からうれしい言葉をいただきます。集成材と無垢材で造った家の違いがわかる
クロスで囲まれていない柱や梁が出でいる昔ながらの大工がつくる木の家 違いを知れば見方が変わります。

Contents

1 自然素材の家とはどんな家

最近よく「自然素材の家」と聞きますがどんな家のことをいうんですかと聞かれる事があります。きまった基準があるわけでもなく各々の工務店が自社の商品を「自然素材の家」といっているに過ぎません。
そのため無垢のフローリングが張ってあるだけ集成材の梁が出ていれば自然素材の家と歌っている家も見たことがあります。しかし基準はないとはいえ仕上げ材は自然素材を使っている家を自然素材の家と弊社は決めています。
住宅に使われている自然素材といえば無垢の柱や梁にフローリング。壁には漆喰など他にも和室に使われる和紙に畳など自然素材があります。

ここ数年自然素材の無垢の柱梁に変わって集成材の木材が今は主流になっています。 単板を奇数枚接着剤にて合わせて規格のサイズに加工されたものです。強度があり柱梁ともサイズも豊富でいろいろな状況に使用できるため3階建ての住宅から大規模の建築物に使われています。反面こんな違いもあります集成材は狂いがなく加工されたものなので木材本来の艶はありません。
そのため古民家のように年々飴色に変化して木の良さが増していく味が出ません。無垢の木材は年数が経ちカンナで削れば木目の艶が出てきます。日に焼け飴色に変化してもみがけば同じように艶が出てきます。無垢の柱など50年前のものでもカンナで仕上げればきれいな木目が現れます。木目の表情の良さは無垢材の特長の一つともいえます。

 

2  クロス張の家

自然素材の家と反する家としてクロス張の家といわれることがあります。集成材の柱梁などの構造材にボードを貼りクロスを張って仕上げます。今はこちらのタイプの家が主流となってます。

木造住宅でも柱のない2×4や軽量鉄骨の住宅も柱が見えない大壁構造となりクロス張が仕上げになります。
クロス張のいいところは柄の種類がとても多くタイル張り調に板張り調に石目など柄は迷うほど豊富にあります。どれを張ろうかと家族で選ぶ楽しさもあります。仕事が速く進み費用もお値打ちで施工できます。反面無垢材と違い年々劣化していくのでシミシワに剥がれなどがあります。そのため張変えが必要になってきます。

以前シックハウス症候群と言われ接着剤などに含まれる化学物質が多く入っていた建材が使用されていたため目がちかちかする吐き気がするなど体調を崩したということが問題となりましたが現在では24時間換気の採用に住宅に使われる合板をはじめクロスとかドアなどの建材には使われていません。多少匂いが気になりますが体には安心です。対応した建材にはF★★★★の印が付いています。

 

3 自然素材の家はとても心地いい

自然素材の家の特徴の一つにリラックス効果があります。クロス張りの住宅とは違った心地よさがあります。それは人間の五感に作用する効果と言われます。一番感じるのは室内の匂いがまったく違います。木の香りがとてもします。無垢の木であればどの木でも香りはしますがの中でもパインといわれる松よりも桧と杉は特にします。桧はヒノキチオールという成分によるものでアロマオイルにも使われていてリラックスできます。
無垢のフローリングは一般に使われているフローリングに比べ温かく感じます。そのため足ざわりの感触が良く冷たくないので冬の底冷えも苦になりません。

壁の仕上げに使われている漆喰壁は昔の蔵などに使われて「呼吸する壁」といわれ冬の乾燥に夏場の湿気を防ぐ効果が期待できるため結露防止にもなります。調湿機能に優れた漆喰壁は年間を通じお部屋の湿度を快適に調整してくれます。またシックハウス症候群の一つのど痛みやアレルギー症状の発症する恐れのあるホルムアルデヒドを吸収し再放出しない壁材でもあります。成分は石灰石、主にさんご礁がルーツです。これを砕いて焼いたものが消石灰これに水とスサのつなぎを入れて練ったものが漆喰です。一般に仕上げの方法はコテ押さえといって薄く塗った漆喰をコテを使い押さえながら面をフラットにする手法が主流です。自分で塗ることも可能でコテの塗り方によりいろいろな表情を楽しめることも魅力です。

昔からある畳に障子などの紙も自然素材の一つ。湿度を調整して結露を減らすことによりカビを防ぐ。自然素材の家には室内の空気質が変わることにより家の中を通りぬける風も心地よく感じます。子育てには最適な家となるでしょう。

 

4 無垢材を使った家は手づくりでこそ生きる

家といえば大工さんが造るものこれは今も変わりありませんが構造材の加工も20年ほど前は大工さんが柱や梁の材料一本一本に墨付けといって加工の仕方を墨さしを使って記入そしてその指示によって一本一本手作業で加工してました。丸太の加工などは曲がったものに墨付けをして加工は手間がかかり大変でした。
今では職人不足に工期の短縮。耐震の対応による金物を使った工法の採用によりこの工程はプレカットにて工場で骨組みの加工まで済ませます。そのためか刻みという加工も今はありませんが建て方後は柱が見えないクロス張りの家だろうが柱の見える真壁の家どちらも手づくりになります。
一般に柱が見えない大壁の家は隠れてしまう部分が多く職人の手仕事の差はさほど大きくありません。しかし自然素材の家といわれる家には無垢材を使う箇所が多く技術の差が謙虚に出ます。それは完成した時もわかりますが5年10年と年数を重ねると差が出てきます。柱と鴨居の隙間に敷居と床材の隙間。材料の使い方も経験により差が出ます木裏木表ねじれが出ないように使い取付ける。天井の仕上げ方一つでも違いは出ます。
削って仕上げた無垢材は香りも良くつやも良くなります。
また木目もはっきり現れます。木の香りは何年も続きまた床材に天井材そして柱も年数を重ねていくうちに木の表情はいい感じの飴色になり無垢材の魅力が増し味が出てきます。太い柱に梁の架構材の美しさ高い天井により心地いい空間。美しくシンプルに暮らす。何十年も経ち古くなっても無垢材を使っている古民家がどこか懐かしくやさしくほっとできる空間の家と共通する部分があるように感じます。

 

5 規格型の住宅と自由設計の家についての費用の話

費用の面から考えると規格の家のほうが費用は安くなります。理由はプランの打合せする手間がなくなった打合せの費用が工事費に反映されます。建売の住宅などがお値打ちに出来る理由も出来上がった家をお施主さんが選んで購入するためです。

これは一般な家も自然素材の家も同じです。自由設計とはお施主さんがいて要望を設計者がプランにしていきます。家づくりの一番楽しい工程とも言われています。ただ家づくり初心者のお施主さんにとってはハードルが高くいかに要望をかたちにしてくれる設計者に出会うことから家づくりが始まると言っても過言ではないかもしれません。

プランをつくるといってもハウスメーカーに設計事務所から工務店に大工さん分譲会社まであらゆる会社が作る訳ですが作る側も経験により重視する価値が変わります。一生に一度の家づくりお施主様のわがままこだわりを聞いてかたちにするだけではなく家族構成から趣味を楽しみたいなど住み方のこだわりもプランづくりには欠かせません。土地の上に家を造るわけですからその土地の建ぺい率や容積率などの建築基準法に合わせることも必要で耐震構造に断熱基準も大切です。また家づくりは建ててお仕舞いではありません。その後何十年と長いお付き合いになります。お互い気が合うかどうかも判断する上で重要かもしれません。

 

6 自由設計なのにお値打ちな家づくり

ローコスト住宅といえど家づくりには多くの職人関わります。当然多くの職人が動けば人件費は掛かります。そのためローコストは規格住宅がほとんどです。私たちは設計から大工まで自社で施工します。そのため自由設計なのに思っているよりお値打ちなんです。
プランの打合せから営業はいませんので一級建築士が直接話し合いプランに反映していきます。つまりお施主様と設計の間に営業社員はいません。要望も伝わりやすく費用も少なくなります。現場段取りに欠かせない監督も一級建築士の資格を持った社員にて進めていきます。決して資格のない社員が担当することはありません。
住宅に関わる工事のほとんどは大工仕事になります。契約大工とか専属大工とかではなく経験豊富な自社大工にて施工します。大工さんなら誰でも皆同じと思われるかもしれませんが、経験があっても仕上げカンナを使えない。ノミを使えない。こんな大工さんもいます。使えなくても出来る家もありますが特に自然素材の家を造ると使えなくては無理でこの違いは仕上げに大きく違います。

現場の仕事は全てが手仕事。施工場所にあった無垢材料の扱い方使い方。単に切って取り付ければ良い訳でなくちょっとした加減の違い。その違いは年数が経つに現れてきます。ねじれたり空いたり少しの違いが出来を左右します。
決して下請け大工さんがダメではなく少しの配慮で出来に違いが出てしまうため、将来にわたり責任を持って施工する。安心して任せていただけるために私たちの家づくりは自社大工で造ります。
またこんな声も聞きます。いつも同じ大工さんが来てくれるので安心です。声が掛けやすく気になることもその場で聞けるので安心です。お施主さんは何軒も家を造るわけではありません。工事中こうして欲しいなどの変更はあって当たりまえです。その場合でも自社大工ならすぐに対応ができるため余分な費用もかからず安心です。変更は出来ません。とんでもない費用がかかったという声も聞きますが直接の施工であればこのようなことも回避できます。

 

7 家族の健康ことを考えてこそ

誰もが健康で長生きを望み健康寿命を延ばすことが大切といわれています。衣食住の食事も大切ですが住も大切な条件になります。

意外かもしれませんが住宅内の事故は多く年齢を重ねるほど増えます。若いうちは気にならなくても老後には安心安全元気に動ける家にしたい。筋肉の低下により手足の動きが鈍くなってちょっとした事でつまづいて転倒。骨がもろくなって骨折しやすかったりするために段差の解消。立ち上がろうとしてふらつき転倒とならないように手摺の設置も必要です。室内事故を防ぎ楽しく過ごすためにも室内建具はなるべく引戸にする。室内用車椅子の出入り口の巾は78センチ以上にしたいものです。

現代人は外にいるより室内にいるほうが多いといわれます。そのため空気の質も大切です。日本の住宅はかつてはスカスカでしたが住宅の気密化が進むにつれて室内の有害物質が高まるようになりました建材や塗料、接着剤から発生する有機化学物によりのどや目が痛くなる身体の不調シックハウスにつながりました。そのため2002年には建築基準法の改正により適切な建材の使用。24時間換気システムの義務化がされるようになりました。しかし通販の家具などは規制がないのでダンボールを開いた時鼻を突く匂いがしたら注意は必要です。

壁の仕上げ材によっても空気の質が変わります。壁にはたくさんのホコリが付いています室内で風が吹くと摩擦で静電気が起きてホコリがくっついてしまいます。この繰り返しである程度の大きさになるとホコリは床に落ちる。特に空気が乾燥する冬場はビニールクロスは絶縁性が高く静電気がたまりやすくホコリが付着しやすくなります。一方で漆喰などの自然素材は静電気が発生してもすぐに放電してしまうためにホコリがつきにくくなります。また室内の仕上げが人工材料か自然素材かが視覚による鎮静効果や自然の香りにより深い睡眠時間が長くなる、翌日の作業成績にも影響することがわかっています。家を建てたりリフォームをする時にはどういった材料のものを使用して仕上げるかで違いが出ることを知っておきたい。

不調の原因になる化学物質の発生による室内の匂いも不快に感じる要因になります。今はクロス張りの新築住宅には化学物質の発生はないとはいえビニールクロスの匂いは気になります。自然素材の採用クロスを使わず漆喰の壁。天井には和紙又は杉の板。床は桧のフローリング。調湿効果があるため結露も減らす効果があります。そのためカビの発生によるアレルギーの防止になるともいわれます。また体に悪い病気になる原因の一つに冷えがあるといわれています。

 

8 まとめ

これからも住まいは安心がキーワードになることはもちろんエコでなくてはなりません。光熱費を節約して冷暖房効果を高めるためには断熱性能が良いことが必要になります。高性能の樹脂サッシそして高性能の断熱材そして結露を防ぐための気密が重要です。また壁や屋根に熱がこもらないための通気が必要です。

心地よさも重要です。熱は熱い方から冷たいほうへ流れます。冬ポカポカの日差しも夏は除けたいものです。夏の日差しは壁面で50℃から60℃あります。何もしなければ室内も50℃近くなるわけですが断熱材にペアガラス等で上昇をある程度防ぐことは可能でしょうが徐徐に熱は室内に伝わります。未対策の窓はヨシズなどで窓を日除けをしているお家よ良く見かけます。またデザイン優先からかフラットな壁に窓が付いている住まいを良く見ます。熱反ガラス(Low-E)を使えば直射日光の熱をさえぎることが可能でしょうが冬の日差しの熱もカットされるので室内にポカポカの日差しは入りません。冬の日差しを取り入れ暖かさもあり夏の日差しをカットするには軒の出を少し深く(長く)すれば解決できます。シヤッターの普及によりあまり見かけなくなりましたが窓上の霧除け。少し深い軒先にはこんなに良い効果があります。また南側の土間や縁側にも夏は直接入る日差しを和らげて冬は取り入れ室内が暖かくなります。

快適に暮らすには風の流れも大切です。特に春秋は窓を開けることが多くなり。自然の風はエアコンの風と違った心地よさがあります。風は冷たいほうから暑い方へ流れます。住宅では北側の窓から入った風は南側へ抜けていきます。しかし風の通りみちが止まれば思うように風は入らず抜けませんプランの計画には動線も大切ですが風の抜け道も考えたいものです。

近年お値打ちになった太陽光発電設備もオススメです。変換効率も高くなり少ない枚数でも多くの電気を発電します。光熱費を節約してオール電化住宅にてよりエコに暮らすには考えたい設備です。

自然素材の住宅は費用をかけずに心地よく快適に暮らせます。漆喰壁に無垢の木材と床柱天井板が不快な湿度の調整を行い結露を防止。桧の無垢フローリングは内部に空気の隙間があり蓄えることができるため断熱効果が期待でき素足で歩いても温かいですが集成材の床材はプレスされ隙間がつまり冷たく感じるのはこの違いです。桧には様々な効果があります。抗菌効果リラックス効果消臭効果にホルムアルデヒド除去効果があり健康に暮らすには優れた効果があります。

エコな住宅工事も大工さんの手仕事が重要です。施工の良し悪しで性能が発揮することが出来ないばかりか施工ミスにより例えば内部結露が起こると壁体内でカビの発生や断熱効果はなくなります。そのため性能も施工する職人が重要となります。

クロス張の家と比較して割高になりますが無垢材自然素材を使い職人さんの手づくり。長く使って無垢材は飴色になってあじが出ます。大切な家族が健康で安心し育む家。お財布にもエコになるでしょう。

 

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