家づくりは初めから完ぺきを求めず、家族の成長に合わせて少しずつ足していくのも面白いかもしれません。
予算の限られた新築時は構造体や断熱材など、後の手直しが難しい所に重点をおき、2階は間仕切り壁をなしにしたオープンスペースにしておくのもおすすめです。
子どもの成長と共に、可変性の高い間仕切り家具で自由に空間を創造していくことができ、理にかなっています。
5年後、10年後、20年後の未来へとつながる住空間。その時々のライフステージに合わせた「プラスアルファ」を楽しんで暮らしてみませんか?
家族構成は夫33才、妻31才、長男3才、長女1才の4人家族。
ライフステージに合わせて変化するのは間仕切りのない2階のスケルトン空間です。
1階 50.12㎡(15.16坪)
2階 46.37㎡(14.02坪)
吹抜 3.31㎡( 1.00坪)
計 99.80㎡(30.18坪)
33才と31才の夫婦に長男3才、長女1才の4人家族。
2階は間仕切り壁なしの大空間。寝るときも4人でいつも一緒。ベッドルームのすぐ隣にはファミリークローゼット。洗濯物の片付けやお着替えも1箇所で完了です。
広くとった遊び場では子どもたちが桧の床をはだしで走りまわって元気いっぱい遊ぶから、いつのまにか五感が育まれ、脳が活性化され、身体能力も高まります。
夫43才、妻41才、兄妹も13才と11才に大きく成長。
収納兼用の間仕切り家具、ロールカーテン、パネルなどを活用し、家族それぞれのプライベート空間をつくります。
ファミリークローゼットだった空間は、より収納を充実させて夫婦のウォークインクローゼット風に。吹き抜けの側には共用の書斎コーナーを設けて、読書やPC、たまには兄妹げんかも…?
個室が出来てからも家族のコミュニケーションはバッチリです。
リビングからダイニングキッチン、庭まで直線でつながり、坪数以上に広さを感じる1階のLDK。
家族みんなが集まるリビングは、吹き抜けから柔らかな陽ざしが舞い降り、2階から家族の声も聞こえて来る、心いやされるホットスペース。
桧の柱と床、漆喰の壁、杉の梁と天井、質感のある自然素材の住空間は温もりと森の薫りでいっぱいです。
心地良いLDKを引き立てるのはシンプルな杉材の造作家具。
ダイニングテーブル、キッチンの作業台などを柳杉の積層板で造りました。リビングにはベンチ、リビングテーブル、テレビ台など。
無垢の桧の床や杉の柱と同様に、経年美化を豊かに見せてくれます。
子どもが成長し巣立った後も、柱に付けたせいくらべのキズが未来へと夢をつないでくれる、小さくても自分流に豊かに暮らすことができる木の家です。